BanSolが提供する「答えを与えない」という伴走
2026/05/09
「答えを教えてくれる人」を探していませんか?
経営の悩みを抱えたとき、ついそう思ってしまうことは、ありませんか。
数字のこと、人のこと、組織のこと。日々の判断に追われる経営者の方ほど、「これをこうしてください」と明確に指示してくれる相手がいたら、どんなに楽だろうかと、思われるかもしれません。
正直に申し上げると、私自身も、独立して間もない頃は、お客様に「こうしましょう」と即答できることが、専門家としての価値だと思っていました。問われたことに、すぐに答えを返す。それが信頼につながると、信じていた時期があります。
ただ、いまは少し違う考え方をしています。
経営の現場で起きる課題というのは、ほとんどの場合、教科書通りに当てはまる正解がありません。同じ「資金繰りが苦しい」という相談でも、業界、商品、お客様、組織風土、経営者の価値観などによって、打ち手はまったく変わってきます。
それを、外側にいる専門家が「こうすればいい」と一方的に答えてしまったら、どうなるか。
経営者自身が思考をやめてしまい、その通りにしか動けない、うまくいかなかったら相手や部下のせい、次に似た問題が起きたら、また外に答えを求めにいく。これを繰り返していくうちに、組織の中に判断の力が育たないまま、年月だけが過ぎていきます。
経営者の方が求めているのはある課題に対する答えなのではなく、“答えの出し方”、“考える際に使える思考のフレームワーク”ではないでしょうか?
自力を高めるという伴走
私が大事にしている言葉に、「自力を高める」というものがあります。
経営者ご自身が、自分の頭で課題を整理し、自分の言葉で語り、自分の判断で動ける。そういう力を、ともに育てていく。
そのために必要なのは、答えを与えることではなく、一緒に考える時間だと、私は思っています。
このような自力を高めるトレーニングは初めて自転車に乗るときに似てます。人から乗り方を説明してもらってもいつまでも乗れるようにはなりません。自分でペダルを漕いで、何度もこけてるうちに今ではなんで乗れなかったのかなと思うくらい自然に乗れるようになっている。
ただし、経営で一度こけてしまうと立ち上がるのにはとても労力がかかります。だからこそ収益力の見方や資金繰りの見方、財務分析の言語化、会計の事実から本質的な課題を考える思考プロセスなど最低限持っておくべき装備を持ったうえで日々の経営判断を積み重ねて頂きたいと考えています。
私はクライアントの方とお話しするとき、こちらから結論を出すのを、できるだけ我慢するようにしています。その代わりに、質問を投げ続けます。「今月はいかがでしたか」「良かったんですか?悪かったんですか?」「それはなぜですか?」「改善するべきですか?しないべきですか?」「他にどんな選択肢がとれますか?」「言い換えると当社にいま必要なアクションは・・・」。
そうやって対話を重ねていくと、不思議なもので、経営者の方ご自身が「あ、自分は本当はこう考えていたんだ」「いまは〇〇を優先して行動するべきなんだ」と気づかれる瞬間が、必ず訪れるものです。
答えは、外から授けるものではなく、内側から引き出すもの。
伴走するというのは、代わりに走ることではないと考えています。横で一緒に走りながら、立ち止まる場所を整え、問いを投げ、走り続ける力と自信を育てていく。そういうイメージです。
もし、ご自身の判断力をもう一段育てたいとお考えでしたら、BanSolでも「壁打ち」のメニューで、こうした対話の場をご用意しています。専門家との伴走というよりも、考える筋肉を鍛え直す場、と捉えていただければ嬉しいです。
もちろん、相手は私でなくても構いません。気心の知れた経営者仲間でも、社内の右腕の方でも、信頼できる顧問の先生でも。自分の言葉で語り、考えを引き出してくれる相手と、定期的に向き合う時間を持てるかどうか。それが「自力」を育てる土台になっていくのだと思います。
走り続けるだけでなく、ときどき立ち止まり、自分の頭で考える時間を持つ。経営者にとってそれは、贅沢ではなく仕事そのものなのかもしれません。
この度はブログを読んで頂きありがとうございました。
経営に"財務の目線"を
中小企業のチェンジメーカー 谷口純一
----------------------------------------------------------------------
BanSol 谷口純一公認会計士事務所
住所 : 京都府京都市伏見区深草北蓮池町908
電話番号 : 090-6961-0008
----------------------------------------------------------------------
