「経営の方向性に迷っている…」意思決定の質を上げる戦略
2025/05/16
「会計専門家として経営者に伴走し、日本をもっと元気にしたい。」
私は、公認会計士として上場会社から中小零細企業まで数多くの企業経営をサポートしてきました。
このブログでは、“中小企業のチェンジメーカー”を目指す谷口純一が自身の経験と知識を活かし、経営社の皆様のお役に立てる情報を発信していきます。
今回は企業の経営判断の質のお話です。
経営の方向性に迷っている…意思決定の質を上げる戦略
事業を運営する中で、「このままで本当に良いのだろうか?」と経営の方向性に迷う瞬間は誰にでも訪れます。市場の変化や業界の競争が激化する中、判断を誤れば企業の存続が危うくなることもあります。しかし、意思決定の質を高めることで、未来を切り拓く選択が可能になります。本記事では、経営の方向性に迷ったときに、意思決定の質を上げるための戦略について解説します。
1. 企業の「目的」と「価値」を再確認する
経営者として、何を目指し、何のために事業を続けているのかを明確にすることが重要です。意思決定が迷走する原因の一つは、「会社の目的」が曖昧になっていることにあります。
私のクライアントでも、企業の理念やミッション、ビジョンが言語化出来ている企業は社員含め経営者の想いや事業の方向性が多方面に共有されていることで同じ想いをもってそれが無い企業に比べ迷いのない経営をされています。
例えば、ある製造業の社長は「利益を出すことが第一」と考えていましたが、競合との価格競争に巻き込まれ、方向性を見失いかけていました。しかし、創業時に掲げた「高品質な製品で顧客に長期的な価値を提供する」という理念を再確認したことで、低価格競争から脱却し、自社独自の戦略に切り替えました。
2. 「見えていない選択肢」を洗い出す
決断に迷うときは、「今ある選択肢だけがすべてではない」と考え、視野を広げることが重要です。
例えば、ある飲食店のオーナーはコロナ禍で売上が激減し、「店舗を閉じるか、それとも踏みとどまるか」と悩んでいました。しかし、経営コンサルタントとの対話を通じて、「デリバリー事業を開始する」「業態を変えて新市場に進出する」といった第三の選択肢を発見。結果、店舗存続どころか、新しい事業の成功につなげることができました。
3. 「小さく試す」ことでリスクを管理する
経営の方向性を決める際、「大きな決断は怖い」と感じるのは自然なことです。しかし、完全な決断をする前に「小さく試す」ことでリスクを最小限に抑えることができます。
ある企業は、海外進出を考えていましたが、いきなり大規模な投資をすることに不安を感じていました。そこで、まず少量の試験販売を行い、反応を見てから本格的な市場開拓へと進めました。「いきなりすべてを決めるのではなく、試しながら方向を決める」ことで、大きな決断を確信を持って進めることができます。
4. 「経営者仲間」や「多分野の専門家」との対話を活用する
経営者は時に孤独になりがちですが、同じ立場の仲間や自分とは異なるキャリアや経験を持つ専門家と話すことで意思決定のヒントを得ることができます。
例えば、ある中小企業の社長は、長年続けたビジネスモデルの変革に迷っていました。しかし、経営者仲間や財務データから客観的な経営状況を読み取れる専門家などと話すことで、「時代の変化に合わせることの重要性」や「業界内の成功事例」、「自社の現状の損益構造や目指すべき財務基盤」を知ることができ、決断の軸が明確になりました。迷ったときは、他の経営者の視点を取り入れることが有効です。
まとめ
経営の方向性に迷ったときは、企業の目的を再確認し、新しい選択肢を探しながら、小さな実験を通じてリスクを管理することが重要です。また、同じ立場の経営者と対話することで視野が広がり、より良い意思決定につながります。経営者として、迷いを乗り越えながら、未来を切り拓く選択をしていきましょう。
この度はブログを読んで頂きありがとうございました。
経営に“財務の目線”を
中小企業のチェンジメーカー 谷口純一
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