「競合との差別化が難しい」…独自性を生み出す方法
2025/05/14
「会計専門家として経営者に伴走し、日本をもっと元気にしたい。」
私は、公認会計士として上場会社から中小零細企業まで数多くの企業経営をサポートしてきました。このブログでは、私の経験と知識を活かし、経営社の皆様のお役に立てる情報を発信していきます。
市場には多くの競合が存在し、自社の強みをどう打ち出せばよいか悩んでいる経営者は多いでしょう。「他社と同じような商品やサービスを提供しているだけでは埋もれてしまう…」そんな不安を抱えている場合、競合との差別化を図ることが重要です。本記事では、独自性を生み出し、市場での存在感を高める方法について解説します。
1. 自社の「強み」と「価値」を明確にする
まずは自社がどのようなカテゴリーの商品やサービスを提供しているのか言語化してみましょう。漠然と思いつきを書き出すと終わりがありませんので、谷口純一公認会計士事務所が提供する『商品コンセプトの再定義サービス』では効率的な以下ステップで言語化する壁打ち支援を提供しています。
<コンセプト再定義のステップ>
①ファクト(事実)→②メリット(得られる効果)→③ベネフィット(得られる感情)
①~③を材料に顧客の④インサイト(言語化できていないニーズ)
そのうえで「競合にない自社の強みは何か?」を把握することがスタート地点になります。 今まで見逃していた自社らしさや強みとなるポイントに気づくきっかけを提供します。
●顧客の視点で考える
自社の商品・サービスが顧客にどのような価値を提供しているのかを明確にしましょう。価格、品質、利便性、アフターサービスなど、どの要素で競合よりも優位なのかを分析します。
●独自のストーリーを持つ
企業の理念や創業背景、経営者の想いを打ち出すことで、ブランドに個性を持たせることができます。顧客は「共感できる企業」への信頼を強める傾向があります。
経営理念やミッション、ビジョンが提供する商品の「らしさ」(特徴)とつながっていれば、より記憶に残る顧客へのアピールにつながります。
2. ターゲットの明確化とニッチ戦略
市場全体ではなく、「特定のターゲット層」に向けて訴求することで、競合とは異なるポジションを築くことができます。
●ターゲットを具体化する
「どんな悩みを持つ顧客にサービスを提供するか?」を明確にし、競合とは異なる市場に注力します。 異なるというよりはより小さな的としてターゲットの”文脈”まで想像できるようなターゲット像を設定し、その方に向けた商品やサービスを開発するということです。
●ニッチ市場を狙う
大手企業が手を出しづらい小規模市場に特化し、圧倒的な強みを持つことで顧客に選ばれやすくなります。 従来のユニクロの万人受け戦略の真逆をいくイメージです。
3. 商品・サービスの「付加価値」を高める
価格競争に巻き込まれないためには、「価格以上の価値」を提供することが重要です。
●カスタマーエクスペリエンスの向上
単なる商品ではなく、「体験価値」を提供することで、価格以上の満足度を生み出せます。例えば、手厚いアフターサービスやパーソナライズされた対応などが挙げられます。
●独自の技術やノウハウを打ち出す
競合にはない技術や専門性を持っている場合、それを前面に押し出すことで市場での優位性を確保できます。
4. ブランドの独自性を強化する
企業のブランドが「他社と違う」と認識されることで、顧客の記憶に残りやすくなります。
●ビジュアルアイデンティティの確立
ロゴやデザイン、カラーを統一し、視覚的にもブランドの個性を確立します。
●ストーリーを活用する
企業の哲学や創業の背景を語ることで、競合と差別化できます。「共感できる物語」は、顧客のロイヤリティを高める効果があります。
まとめ
競合との差別化が難しいと感じている場合は、自社の強みを再確認し、ターゲットを明確にしながら、付加価値を提供し、ブランドを強化することが重要です。他社との差別化は単なる価格の違いではなく、「顧客が選びたくなる理由」を作ることにあります。本記事のポイントを活用し、独自性のある事業を築いていきましょう。
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BanSol 谷口純一公認会計士事務所
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