「答えを学ぶのではなく、答えの出し方を学ぶ」企業の自力を高めるプロセス支援型コンサルティングとは
2025/06/18
経営の課題を解決するためにコンサルティングを活用する企業は増えています。しかし、どんなコンサルティングを選ぶかによって、その成果は大きく異なります。特に、「丸投げ型コンサル」と「プロセス支援型コンサルティング」では、企業の成長に与える影響がまったく違うと私は考えています。
本記事では、企業の自力を高めることを目的とした「プロセス支援型コンサルティング」の特徴について、一般的な税理士事務所との違いも交えながら解説します。
「会計専門家として経営者に伴走し、日本をもっと元気にしたい。」
このブログでは、上場会社から中小零細企業まで数多くの企業経営をサポートしてきた“中小企業のチェンジメーカー”を目指す公認会計士・税理士である谷口純一が、自身の経験と知識を繁盛を目指す皆様のお役に立てる情報として発信していきます。
「答えを学ぶのではなく、答えの出し方を学ぶ」企業の自力を高めるプロセス支援型コンサルティングとは
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1. 丸投げ型コンサルとプロセス支援型コンサルティングの違い
多くの企業が採用するコンサルティングの一つに「丸投げ型コンサル」があります。これは、コンサルタントが問題の分析から解決策の実行までを請け負うスタイルです。一見、企業側の負担が少なく効率的に見えますが、実は大きなデメリットがあります。
✅ 丸投げ型コンサルの問題点
- 企業の自力がつかない→ 外部頼りになり、社内に再現性のあるノウハウが蓄積されない。
- 依存体質になりがち→ 次回の課題発生時も解決に向けたステップを学べていないためコンサルなしでは解決できない。
- 経営者の意思決定力が弱まる→ 他人の提案を実行するだけで、自ら考える機会が減る。
一方で、プロセス支援型コンサルティングは、企業が自ら問題を解決できる力を育てることを目的としています。
✅ プロセス支援型コンサルの特徴
- 解決の手段ではなく”までの道のり”を学ぶため、新たな課題が出た場合経営者や社員が主体となって考え、実行する力を養う
- 解決までの道のりに必要な場合は専門家と協力しながら進めることで、自社のみで対応するよりも効率的に課題解決を進めることができる
- 長期的な視点で、経営改善の仕組みを構築することができる
単なる「解決策の提供」ではなく、「企業が自走できる仕組み」をつくることが、プロセス支援型コンサルティングの最大のメリットなのです。
「答えを学ぶのではなく、答えの出し方を学ぶ」「必要な場合、餅は餅屋」というイメージですね。
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2. 一般的な税理士事務所との違い
企業が外部の専門家に相談する場面として、「税理士事務所の活用」があります。しかし、一般的な税理士事務所は、税務申告や会計業務の代行が主な役割であり、業務報酬に含まれていない経営の本質的な改善アドバイスは直接関与しないケースが多いです。 経営改善への取り組みは税務申告や会計業務により作成される会計情報も判断材料となるため企業と信頼できる税理士の関係は切っても切り離せませんが、税理士事務所は税法や税務実務のプロであり、経営改善の指導のプロではありませんので、業務範囲外のサービスであることは理解したうえでご相談しないと期待している成果にはつながらないことに理解が必要です。
✅ 一般的な税理士事務所の業務
- 財務データの整理(決算書・申告書作成)
- 税務対策のアドバイス
- 税務実務の代行
これに対し、プロセス支援型コンサルティングは、企業の成長戦略を支援することを目的としています。
日頃から信頼関係のある税理士と合わせて活用することで、企業にとってとても有効な取り組みになります。
✅ プロセス支援型コンサルの業務
- 財務データを経営判断の武器として活用する支援
- 経営計画の策定・実行プロセスのサポート
- 事業戦略の構築と改善提案
つまり、プロセス支援型コンサルは一般的な税理士事務所が提供する業務とは別個の「未来の経営戦略を考えるための支援」を提供します。
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3. 企業の自力を高めるために必要な視点
企業の成長を持続させるためには、外部の力に依存しすぎず、社内にノウハウを蓄積することが不可欠です。そのために、以下の視点を持つことが重要です。
✅ 社内で意思決定をする力を養う→ コンサルタントと協力しながら、自社で問題解決できる仕組みをつくる。
✅ 経営の数字に強くなる→ 財務データを活用し、論理的客観的な意思決定を行う。
✅ 計画を実行可能な形に落とし込む → 目標を定め、実行プロセスまで具体化する。
プロセス支援型コンサルティングは、企業の「主体的な経営力」を高めるための伴走型の支援であり、単なる外部委託とは異なる価値を提供します。
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まとめ
✅ 企業の自力を高めるためには、丸投げ型コンサルではなく「プロセス支援型コンサルティング」がおすすめ。
✅ 税理士事務所が「財務管理」に重点を置くのに対し、プロセス支援型コンサルは「経営戦略」に関与する。
✅ 外部の力を活用しながらも、社内にノウハウを蓄積し、企業が自走できる仕組みをつくることが重要。
最後に、コンサルタントはその方の経験により得意領域が異なることへの理解も必要です。
経営をより強くするために、「誰にどのような相談をすれば自社の力を伸ばせるか?」を考えながら、自社に適したコンサルティングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
この度はブログを読んで頂きありがとうございました。
経営に“財務の目線”を
中小企業のチェンジメーカー 谷口純一
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