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目標達成のための数値計画(経営改善計画)の作り方

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目標達成のための数値計画(経営改善計画)の作り方

目標達成のための数値計画(経営改善計画)の作り方

2025/06/10

経営者として「会社の未来をどう成長させるか?」を考えたとき、具体的な 数値計画(経営改善計画)を立てることが不可欠です。しかし、計画を立てたものの「実行できない」「数字がブレる」「振り返りができない」といった課題を抱えてしまうケースも少なくありません。そこで、正しいステップで計画を作成し、実現可能な戦略を立てることが重要になります。  

 

また、計画を確実に実行するためには、専門的な知識が必要です。経営者だけで判断するのではなく、会計専門家と協力することで、より精度の高い数値計画を立てられることもポイントです。本記事では、効果的な数値計画の作成ステップを解説します。  

 

「会計専門家として経営者に伴走し、日本をもっと元気にしたい。」

このブログでは、上場会社から中小零細企業まで数多くの企業経営をサポートしてきた“中小企業のチェンジメーカー”を目指す谷口純一が、自身の経験と知識を繁盛を目指す皆様のお役に立てる情報として発信していきます。

 

目標達成のための数値計画(経営改善計画)の作り方

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1. ビジョンとミッションを明確にする

 

数値計画を作る前に、まず「会社が目指す未来(ビジョン)」と「そのための役割(ミッション)」を整理することが重要です。  

 

ビジョン(会社が目指す未来の姿)  

ミッション(ビジョンを達成するために果たすべき役割)  

 

例えば、飲食業を営む企業の場合、  

- ビジョン:「日本をもっと元気にするため、企業の自力を高める中小企業のチェンジメーカーとして機能する次世代会計じむs」  

- ミッション:「高品質な食材を活用し、お客様に特別な食体験を提供する」  

 

なお、BanSol谷口純一公認会計士事務所でも以下のとおりビジョンとミッションを言語化し、自分たちの活動の芯となる信念を掲げています。

- ビジョン:「中小企業のチェンジメーカーとして機能する次世代会計事務所」  

- ミッション:

【BanSolブランド理念】
1.強みを活かして協業、クライアントに繁盛する体制と環境を整える
2.経営課題や地域課題を解決し、ともに成長、豊かな人生を目指す
3.伴走による成功体験をともに蓄積し、ノウハウとして次世代へ展開・教育する」  

 

自分たちが何者で何のために存在しているのかを共有していることはどの組織でも重要なことだと考えています。

このようにビジョン・ミッションを軸に数値計画を設定することで、単なる売上目標ではなく、経営戦略(自分たちらしさ)と結びついた計画が作れるようになります。  

 

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2. 中長期的な目標と短期的な目標を設定する

 

中長期的な目標(35年後)  

「売上○○円」「市場シェア%」「新規出店店舗」など、企業の成長を支える目標を設定します。  

 

短期的な目標(1年以内)

「新規顧客○○人の獲得」「利益率%の改善」「在庫コスト%削減」など、日々の経営に落とし込める具体的な目標を設定します。  

 

この2つを組み合わせることで、目指すゴールに向けて **実現可能な計画** を立てることができます。  

 

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3. 実行可能性のある数値計画を作る

 

経営改善計画は、絵に描いた餅になってはいけません。実行可能性がなければ、計画は意味がないため、現実的な数字を設定することが重要です。  

 

 現状把握により自社の実力を理解する  

売上目標と現状の市場動向を比較し、適切な数字を設定する

必要な人材や設備が確保できるかを確認する 

数値計画を実行するための具体的な行動プランを策定する

 

例えば、年間売上を2倍にする目標を掲げても、新規顧客獲得の戦略やマーケティング施策がなければ達成は難しいです。計画を立てる際は 会計専門家と協力し、必要であれば他の専門家にも協力してもらいながら事業の実態に即した数値を設定することで、現実的な経営改善が可能になります。  

 

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4. 変動費と固定費を把握し、収益の安定性を確保する

 

数値計画を作る際、収益構造を理解したうえで計画の前提を正しく設定し、数値に落とし込むことが不可欠です。  

 

変動費(売上に応じて変動するコスト)

- 原材料費、物流費、販売手数料など。  

 

**固定費(売上に関係なく発生するコスト)**  

- 家賃、人件費、設備費、広告費など。  

 

例えば、固定費が過剰になると、売上が伸びても利益が圧縮されます。逆に変動費の管理が甘いと、利益率が低下し、資金繰りが悪化します。計画の段階で会計専門家と相談し、適切なコスト管理を行うことが重要です。

 

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5. 振り返りが可能な計画を作る

 

「計画を立てたものの、うまくいっているか分からない」という状況を防ぐために、定期的に振り返りを行う仕組みを作りましょう。  

 

目標達成の進捗を毎月チェックする。計画の前提を言語化出来ているため、実績とギャップの背景の仮説が言語化しやすくなります。

 振り返りの結果、計画の前提が変化していると判断した場合、柔軟に見直す。  

数値の分析を会計専門家と行い、改善策を立てる

 

例えば、売上目標に対して実績が乖離している場合、ターゲットに効果的な顧客獲得施策でなかったり、価格設定や機能の見直しが必要になることがあります。会計専門家と定期的に振り返ることで、的確な改善策を講じることができます。

 

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まとめ  

 

数値計画(経営改善計画)を成功させるためには、以下のステップを意識することが重要です。  

 

ビジョン・ミッションを基準に計画を立てる

中長期的な目標と短期的な目標をバランスよく設定する

実行可能な計画を作る(無理な数値目標は意味がない)

変動費と固定費を把握し、収益の安定性を確保する

計画の前提を明確にし、定期的に振り返る仕組みを作る

 

経営者は財務のプロではありません。しかし、計画の精度を高め、事業成長を確実にするためには、会計専門家との協力が不可欠です。自社の経営改善計画をより効果的にするためにも、専門家の知見を活用しながら、戦略的な経営判断を進めていきましょう。  

 

この度はブログを読んで頂きありがとうございました。

経営に“財務の目線”を

 

中小企業のチェンジメーカー 谷口純一

 

 

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